金沢星稜大学が石川ダービーを制し、悲願の全国大会出場を決める!

6月23日(日)に、日医工スポーツアカデミー(富山)で決勝戦が行われた「第37回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント北信越大会」は、石川県勢同士の戦いとなり、延長戦の末金沢星稜大学が8月に大阪で開催される全国大会への出場権を獲得した。

この両チーム、決勝までの道のりは決して楽ではなかった。
特に金沢星稜大学は、初戦から苦しい試合が続く。
まず2回戦(1回戦シード)では福井工大に前半に先制され、なんとか同点にするも再びリードを許す苦しい展開。それでも終了1分前に追いつき、延長戦で逆転。辛くも勝利し、準決勝へと駒を進めた。
続く準決勝でも、先の北信越大学リーグで8年ぶりに勝利した新潟経営大学相手に苦戦を強いられ、こちらも先制されながらも逆転(3-1)で接戦をものにして決勝へ勝ち進んだ。
北陸大学も2回戦(1回戦シード)こそ金沢工大相手に10-0と圧勝したが、準決勝では序盤から新潟医療福祉大学ペースの試合展開。なんとか前半は無失点で折り返すものの、後半早々についに先制点を奪われてしまう。
ところがこれで目がさめたのか、この失点をきっかけに北陸大学の動きが良くなり、同点、逆転と立て続けに得点を奪い試合をひっくり返す。
これで試合の流れを引き寄せた北陸大学だったが、一瞬の隙をつかれ同点に追いつかれてしまう。それでも最後まで攻撃し続けた北陸大学が、終了間際に見事な連携から得点を奪い、このシーソーゲームをものにした。

決勝戦はお互い手の内を知り尽くした相手。
前半は相手の出方を伺いながら後半勝負かなと思われたが、北陸大学は前半から積極的に攻め込んでいく。
そのため、ラインを引き気味に守らざるを得なくなった金沢星稜大学は、なかなか攻撃に転じられない。
先制は北陸大学。前半25分に得たPKをきっちり決める。
その後も北陸大学は、攻撃の手を緩めず、その5分後見事なループシュートで追加点を奪う。
金沢星稜大学も2点ビハインドとなって、ようやく攻撃へのシフトを入れる。
しかし、北陸大学の守備陣に得意の早いパスまわしを封じ込まれ、なかなかバイタルエリアでフリーでボールを持たせてくれない。
それでも、何度もサイドアタックを仕掛け、前半37分、クロスのこぼれ玉を押し込み1点を返すことに成功。北陸大学の1点リードで試合を折り返す。



後半に入ると金沢星稜大学が攻撃のシフトを1段上げきた感じで、前半開始早々と全く逆の展開に。それでも、北陸大学GKの好セーブもあり、なかなかゴールを奪えない金沢星稜大学。
一方、北陸大学も前半がオーバーペースだったのか、得意のカウンター攻撃もゴール前に入ってくる人数が少なく、ことごとく金沢星稜大学ディフェンダーにクリアされてしまう。
両チームとも選手交代でこの膠着状態を打破しようと試みるが、これもなかなか実らない。お互い一進一退を繰り返していた後半42分、北陸大学が痛恨のPKを与えてしまう。
これをきっちり決めた金沢星稜大学は、逆転に向けてさらに攻撃的に。
しかし、試合はこのままタイムアップ。延長戦へ突入する。

延長(前後半×10分)では、両チームとも特に決定機を迎えることなく、時間だけが過ぎていき試合はついにPK戦へ。
この時点で、両チーム優勝となり、PK戦は全国大会への出場権をかけたものとなった。

PK戦は見ている方も息がつまるほどの独特な緊張感がある。
その緊張のピーク中ですべてのPKを決めた金沢星稜大学が、見事17年ぶり3度目の全国大会権を手にした。

試合後、金沢星稜大学の小松崎監督は、「うちはもともと後半勝負のつもりだった。もちろん2点のビハインドは想定外だったが、私も選手もあせりはなかった。2回戦〜準決勝まで苦しい試合をものにし、勝ち上がってきたことが選手たちの自信になっていたのだと思う。」と勝因を語ってくれた。
また、以前ホペイロジャーナル(フリーペーパー)で取材させてもらった、マネージャー兼主務の栗原さんは、「ようやく夢がかなった。感無量です。選手たちに本当にありがとうと言いたい。」と笑顔で語った。

2点のビハインドを跳ね返した金沢星稜大学の粘りも素晴らしかったが、ベンチ入りできなかった部員たちの応援も素晴らしいものがあった。時には選手を鼓舞し、時には熱くなった選手を冷静にさせる。この団結力も金沢星稜大学の勝利の要因のひとつに間違いないだろう。



◎決勝/金沢星稜大学 2-2(PK4-2)北陸大学  ◎3位決定戦/新潟医療福祉大学 2-2(PK4-3)新潟経営大学

[第37回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント]
2013年8月8日(木)〜 会場/大阪長居スタジアム、キンチョウスタジアム、大阪長居第2陸上競技場、J-GREEN堺