大会を通じて得た、かけがえのない経験

8月11日(日)、金沢星稜大学(北信越代表)の2回戦の応援(取材)へ。
実は、昨年同校の栗原マネージャーに取材した際にも、今シーズン直前に小松崎監督にお答えいただいたアンケートでも、この大会に出場することがひとつの目標だとお伺いしていた。
しかし、私自身この大会を見たことがなく、この取材はどのような雰囲気なのか、どんな意味があるのか確かめるためでもあった。

会場は大阪・長居陸上競技場。
この競技場のある長居公園には、KINCHOスタジアム、長居2陸上競技場と計3つの会場があり、大学生の運営により同時刻に3試合づつ行なわれていた。
この長居はセレッソ大阪のホームタウン。最寄りの地下鉄の駅はセレッソ一色。サポーターを鼓舞するためにも、アウェイサポーターを出迎える意味でもいい演出だし、非日常を感じられることは素晴らしいと思った。
いつか金沢駅も同様にツエーゲンカラーで彩られることを願わざるを得ない。

金沢星稜大学の試合(対明治大学戦)は、この日の2試合目(6時キックオフ)なので、まずはKINCHOスタジアムで、流通経済大学vs仙台大学を観戦。
さすがJリーグのホームスタジアムだけあって、連日の炎天下にも関わらず素晴らしいピッチコンディション。屋根は1部分しかなく、全体的にはオープンな感じ。メインからは時折通り過ぎる電車が見えるし、おそらく近くのマンションからはタダ見(笑)ができるんじゃないかと思う。
流通経済大学の強さについては今さら述べることもないが、特筆すべきはベンチ外の選手による統率のとれた応援。
人数の多さもあるが、応援は言霊となりオープンなスタジアムでも会場中に轟き渡っていた。試合よりそちらを見ていた観客も見られたほどである。
試合は、前半終了時に金沢星稜大学の試合会場である長居陸上競技場へ移動したため最後まで見ていないが、2-1で流通経済大学の勝利だった。



長居陸上競技場もまた素晴らしいピッチコンディション。しかし、イスの間隔が狭くかなり窮屈な感じ。今回は観客が少なかったため、隣の席を荷物置き場にできたが、満席だと90分座っているのはかなりキツイのではないだろうか。
この会場での第1試合、中央大学vs大阪体育大学戦は白熱した試合となり、2-2の同点から、延長?PK戦までもつれ込んでいた。結果は、3本のPKを止めたGKの活躍で大阪体育大学が勝利した。
この第1試合の影響で、第2試合の開始が予定より30分遅れとなり、帰りの電車の都合上、次の試合も延長に突入した場合、途中で切り上げる必要があるためかなり焦った。

試合は、両校の校歌斉唱の後、照明が灯る中キックオフ。
金沢星稜大学は、引き気味に守備を固めるが、サイドを駆け上がる明治大学のスピードになかなかついていけず、何度も決定機を作られてしまう。
なんとか明治大学の攻撃をしのいでいた金沢星稜大学だったが、前半13分、やはりサイドからの攻撃から失点を喫してしまう。
この失点後は、相手のスピードに慣れてきたのか、開始直後ほど危ないシーンは減り、攻撃も何度かいいカタチもあった。

前半はこのまま0-1と1点ビハインドで終了、ハーフタイムに。
ところが、両校とも控え選手が練習に出てこない。そういうレギュレーションなのか分からないが、ハーフタイムにピッチ上に誰もいないというのは妙な感覚だった。



後半に入ると、いつものように金沢星稜大学がギヤを1段上げた感じだったが、明治大学のディフェンスラインをなかなか崩すことができない。
一方明治大学は、前半同様サイド攻撃を続けてくる。一見単調な攻めにみえないでもないが、同じことを繰り返し何度もできるのはそれだけ自信があるということだろう。クリアされたらディフェンスラインまで戻し、組立直しサイドアタック。クロスが上がったら3枚同時にペナルティエリアに飛び込む。これの繰り返しである。だからこそたまに見せる中央突破も効いてくる。
2点目はまさにその典型。一旦クリアしたボールだったが、相手にわたり中央からスルーパスを通されあっさり決められてしまう。
その後、終了間際にも右サイドからのクロスを決められて3失点。これは、より攻撃的に前がかりになった結果なのでしかたがない失点でもある。
終わってみれば、0対3。シュート数4本対24本。
完全に力負けである。



確かに敗戦なので悔しいが、この大会を目標のひとつとしていた意味もなんとなくわかったような気がする。
これだけの強豪と最高の環境でガチンコ勝負できることは、サッカー人生にとって素晴らしい1ページだろうし、この経験は今後どんな場面でも役立つことだろうと思う。

☆第37回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントについての詳細は、こちらの関西学生サッカー連盟のホームページをご覧ください。